こんにちは、ママときどき歯科医のタンケンです。
最近、本をあまり読めていませんでした。
久々に手に取った本、17歳の特別教室シリーズです。
『97歳の悩み相談 瀬戸内寂聴』
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この17歳の特別教室シリーズは、黄色の装丁なので見つけやすいです。
この本では、10代の子たちからの悩み相談に対し、寂聴さんが答えるという形をとっています。
中高生や大学生あたりまで、こんなこと考えてるんだな、と昔の自分を思い出すこともしばしばありました。
少し、内容ネタバレですが、
Q「嫌われないためにどうすればよいでしょうか?」
A「人に嫌われないための努力なんて、しても無駄です。だって、向こうが嫌いなところと、自分が嫌われていると思っているところは、きっと違う。
(略)
もっと自然に生きたほうがいい。
自然というのは、、自分の心に従って、好きな人には好きだと言って、嫌いな人のことは避けて、無理に近づいていったり、機嫌をとったりしないことです。みんなに好かれようとするから無理が起きる。そんなこと、ありえないんですから。」
この、自然というのは、、、のくだりがとても心に響きました。
特に、嫌いな人への対応。
無理に近づいていったり機嫌をとったりしないこと。
なるほどーーー。
当たり前なんですが、なかなか大っぴらに嫌いという態度は出せない大人社会です。
また、寂聴さんの好きな言葉には次の言葉があります。
『若き日にバラを摘め』
バラはきれいだけど、手で摘もうとしたら傷つきます。でも、それを怖がって摘まなければ、バラは自分のものにならない。
したいことをしなかった残念さと、したけれど失敗した残念さを比べたら、しなかった残念さの方がずっと後悔が深い。
という意味です。
なるほど〜と思います。
しなかったことに対しては、タラレバが発生します。
あの時こうしてたら、、、今頃こうだったかな?
よく考えます(笑)
でもしたことに対しては、結果によって2パターンあり、
うまくいかなかった場合→あーなんでこうしたんだろ、次からはこうしよ
うまく行った場合→やった!やっぱこうすればうまくいく!
という感じかしら?
前向きに次に生かすという方法で学びとしていければ、失敗した残念さも経験として消化されていきます。
波瀾万丈の人生を生きた彼女ですが、2年前くらいに99歳でこの世を去っています。
97歳、色々やって、徳を積み、人々に勇気を与えたことでしょう。
ご冥福を祈ります。
サラッと読めて読後感の良い本でした。