こんにちは、ママときどき歯科医のタンケンです。
息子7歳と娘5歳がいます。
母娘の関係、我が家にもあります。
⬇️今回読んだのはこれ
この本は、娘が母を包丁で、、、という実際にあった事件の、刑務所の娘の手記より構成されている本です。
LINEのやり取りの文章や、
生々しくリアルに書かれている描写もあり、
目を覆いたくなるようなところも、、、
簡単に書くと、
母親が娘を医者にしたくて勉強を強要、9年もの浪人生活、もうやるしかないと犯行に及んだ、その後の手記。
どこでどうこじれたのか、、、
幼い頃はごく普通にありそうな家庭です。
それが後に引けない道を歩んでいく、、、
実際、私も子供にこんな言葉を言ってしまうとき、あるよーー
というのもありました。
胸がドキっと、心臓をつかまれた感じ。
自分のことを思い返して、
子供に対して、あまり正確に物事を伝えることを優先するべきじゃないときもあるんだな、となんとなく思いました。
うまく伝わるかわかりませんが、「子供の間違いを正確に直そうと指摘しない」とか。
子供が、「母親のことを考えて動く」、ってそれは、小さい子に求めてはいけないこととか。
子供はもっと自由に動いていいんだ。
狭い枠にはめられて身動き取れなくて苦しい気持ち、誰にも言えない。
「相手が求める自分」じゃないと相手ががっかりするかな、とか
「嘘ついてでも相手が求める自分」になろう、とか
恋愛関係でよくありそうな感じかと思いましたが、それもキツイけど、
親子関係でそうなると相当キツイですよね、、、
親子はやはり縁はきれない
それも、未成年だと特に親の権利をふりかざす関係になって、逆らえない。
何をするにも親の同意が必要だし、逃げられない。
犯行に及んだ娘の気持ちも部分部分わかる気がします。
ここまで強力じゃないけど、私にもある。
最後の方に、
『もう嘘をつかなくても、そのままの自分を受け入れてくれるんだ、もう怖くない』
というような心情描写があるんですが、印象的でした。
少し道が開ける形で終わるので、読後感は悪くないけれど、
自分と親、
自分と子供、
2つの関係を考えさせられた本でした。