こんにちは、ママときどき歯科医のタンケンです。
自分のために覚書です。
ユーロとNATO。
違いわかりますか?
私、ユーロの加盟条件にNATOがあるのかと思っていました。
違うんですね。
あくまで別物。
EU(欧州連合)とNATO(北大西洋条約機構)は、両者とも欧州の国々が参加している国際組織。
でも、その目的や構造には重要な違いがあります。
1. 目的
EUの目的
経済的・政治的な協力を通じて欧州諸国の統合を促進すること。
共通の法律や政策の制定、通商関係の強化、移民・環境・エネルギーなどの共同対応が重要な活動となっています。
NATOの目的
NATOは安全保障を中心に活動。
加盟国間の軍事的な連携と防衛を強化することが目的。
メンバー国は相互防衛を支援し合い、同盟国に攻撃が加えられた場合には共同して対応します。
※もともとロシアがソ連だった頃、ソ連に対抗して作られたものだったため、アメリカやカナダなども加盟している。
2. 加盟国
EUには欧州諸国のうち特定の基準を満たした国が加盟しています。2021年時点で27カ国が加盟しています(2023年現在の状況は不明です)。
※結構、この基準が面倒臭いようで入らない(入れない)国も多いみたいです。
NATOは北大西洋地域の国々が加盟しています。2021年時点で30カ国が加盟しています(2023年現在の状況は不明です)。
※米国・カナダなどの欧州ではない国も加盟しています。(しかも、NATOの財務の大半は米国から出ている)
3. 決定権と組織構造
EUの意思決定は欧州委員会、欧州議会、欧州理事会などで行われます。
加盟国の主権を尊重しながら共通の方針を決定します。
NATOでは加盟国の代表が定期的に集まり、重要な問題を協議して決定します。
軍事的な指導者も加盟国から派遣されています。
これらの違いにより、EUとNATOは異なる役割と活動を担っていますが、欧州の安全と協力を促進するために互いに連携していることもあります。
ちなみに、永世中立国として知られているスイスは、EUにも NATOにも加盟しておらず、独自を貫いているみたいです。